ボブのオーストラリア最後のコンサート。
ちょうどその時、巨大な満月がシドニー湾とオペラハウスにかかっていた 今日もとても良いショウで、ボブの歌も演奏も素晴らしく、音響も完璧。

全く同じ曲が演奏されたが、でもアンコールはとても興味深い。 このツアーのWatchtowerと Blowin' in the Windはほとんどボブはピアノを弾いている。 でも昨夜は２曲ともずっと舞台中央のマイクの前にいた(ピアノ無し)

Watchtower では最初から終わりまでたくさんのハーモニカ。
いつもとはかなり違う。ボブは新しいやり方をとても楽しんでいた。 Blowin' in the Wind は、音楽的にまったく新しいバージョン。 違うテンポ、アップビート、アコースティックミュージック。 ボブは新しい歌い方で曲をつくりかえていた。

彼らは直前にリハーサルしたところなんだろう。
ボブとバンドは、曲の間中ずーっと笑っていて、明らかにこの曲が上手くいったことを喜んでいた。 特にトニーはダブルベースを弾きながらボブを眺めて笑っていた。

最後にボブは去っていった。 このツアーもほとんど終わり。あとはニュージーランド1公演残すのみで、次は10月からの北米ツアーが始まる。

観客は皆幸せそうで、照明や"新曲" ばかりのセットリストに文句を言う人は僕の知る限りいなかった。

オーストラリアの観客はたいていいつも、きちんと見えないとかボブがHurricaneや、"グレイテストヒッツ"を歌わないとかで、不平不満を漏らして逆上するんだけど。小さな会場のこのツアーでは、ボブへの感謝や敬意が感じられた(日本のように！)

僕が見たこのツアーでのベストショウは、ボブがセットを変えたブリスベンのチヴォリ。

自由に演奏した何曲かは本当にファンタスティックで、この日の
Tryin' to Get to Heaven
Girl From The North Country
は僕がいままで見てきたボブのパフォーマンスの中でも最高だった。 すべてのボブファンは、ブリスベンで美しく歌われたこの曲を体験するべきだ。 これまでがっかりしてきた何もかもが信じられるようになる。