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2001年日本公演 追っかけ日記
文:原田英茂



いよいよ夢まで見たボブの追っかけが始まる。
2/25/01大宮ソニックシティー
地元の駅に到着してみると、なんと電車が事故で止まっている。何だよ、初日からトラブルかよ。最悪の気分。急遽、別の方法で行くことを決める。

結局大宮で、ゆっくりしようと思ったのに5時ちょっと前に大宮駅に到着。風が強くて寒い!ボブが風を連れてきたのか。

ソニックシティがどこかわからないので、友人に携帯で誘導してもらう。ようやく名古屋の友人吉澤さんと、初対面の大阪の友人宮坂さんと会う。

宮坂さんとは初対面だが不思議とすぐ打ち解ける。私の奥さんを倍賞千恵子に似ていると言われ、返事に困る。ロビーで時間をつぶした後に、開場を待つ列に皆で並ぶ。

なんとフリーチケットを欲しがる外人女性がいる。ここはアメリカ?この彼女とずっと一緒に日本中を周るとは、この時はまだ知らないのであある。それにしても本当に初日は緊張する。ボブを見るのは昨年の6月に見て以来である。この何とも言えぬ緊張感は何だろう。

会場に入ると、グッズ売り場は長蛇の列。グッズはポスター5枚とパーカーを購入。Tシャツはあまりデザインが良くないので買うのをやめる。(結局最終日の武道館でさらにポスター4枚とステッカーを追加する。)

席には6時3分前に座り、開演を待つ。結局15分遅れで開演。ソニックシティは初めて来たが、音響がすごく良くてびっくり。

ボブは新しいギターを使用。ボディー色はアイボリーでネックにBob Dylanと書かれているストラトキャスターだった。衣装はストライプの入った黒のパンツに黒のジャケットで定番スタイル。初日だというのにボブは声も出ていて安心する。

構成は去年の秋と同じで、初日ということもあってか有名曲ばかりが演奏される。21世紀初のコンサートだから何かやってくれるかもという甘い期待は裏切られる。でも初めてライブで聴くDesolation Rowには感動した。

唯一Harpを演奏したDrifter's EscapeはPAトラブルで最初音が出ないのが残念だった。席が22列目だったせいもあり、割と冷静にショーを見る事ができた。まあ初日としては申し分無い演奏だと思う。

他に気になった事は1,2回ボブはドラムライザーに行って座っていたことだ。さすがに長旅で疲れているのかなと思う。

終演後には多くの友人達と再会する。その後、みんなでマックでミーティング。大宮からの電車は、時間が遅いこともあり、ちっとも来ない!結局家に着いたのは11時過ぎ。すごく疲れた。初日からこれで大丈夫か?

色々な連中にセットリストをメールで送る。後で知った事だがボブ一行はこの日のうちに仙台へ移動したらしい。駅まで歩いたようだ。実際にボブに会った人がいる。

2/27/01仙台サンプラザ
安売りチケット屋で新幹線のチケットを買い、東京発13:28の仙台行きの新幹線に乗る。しばらくすると吉澤さんから電話がありイタリア人女性の追っかけと仲良くなったので早く来いという。

しかもTonyとクルーに会っているといううらやましい人の話も聞く。仙台到着は13:30過ぎだと伝える。仙台に着いてみると、天気は曇りで思ったより寒くないので安心する。仙台の初印象は、思ったより栄えているかなといった程度。

タクシーでホテルへ向かう。会場の仙台サンプラザはホテルから近いと気づく。ロビーに入るとカフェで吉澤さんさんがイタリア人女性と一緒にいるのを発見。その女性を見てびっくり。大宮のフリーチケットの女性だ!彼女はフリーチケットで98年から200回以上のショーを見たという。

彼女は吉澤さんが会場を下見に行った時に、会場で座っていたのだという。吉澤さんいわく、彼女の荷物を預かってあげるのだという。しかも仙台と秋田のチケットをプレゼントしたという。まあ、それ位いいかと思う。

3人で部屋に行く。私は疲れていたので、少し休ませてもらう。PM6時頃会場に向かう。さすがに夜になると寒いが、凍える程ではなく、安心する。彼女の友人という方に会う。この人は相当海外でボブを見ているようである。

この日はなんと一列目のど真ん中。それにしてもボブを目の前で見れるのは素晴らしい。正に夢のようだ。まさにトリップ状態。

初登場曲は、To Ramona, It's Alright, Ma(I'm Only Bleeding), Shelter From The Storm, Silvio, Trying To Get To Heaven, The Wicked Messengerの6曲。しかしアンコールが1曲少なかった。1曲少なかったのは、またもこの日終演後に秋田に移動する為だと、後でわかる。タフな日程で大丈夫なかと思う。

ハイライトは ShelterとTrying To Get To Heaven。演奏は大宮より良かった。Silvioはアレンジが変わって、またまたかっこよくなっていた。LarryとCharlieのコーラスも決まっている。この日はDon't Think TwiceとTangledの2曲でHarpを演奏。大宮の時より動きながらHarpを演奏していた。本調子にはまだまだという感じ。

アメリカで見たボブはもっと動いていたよな。それに、この日は大宮以上に座っている回数が多かった。ひょっとして体調が悪いのかなとも思ったが、パフォーマンスを見る限り、そんな事は無いと思う。でも、ちょっと心配である。

終演後、皆で食事に行く。イタリアンレストランでスパゲティーを食べる。この時にドイツ人兄弟に会う。ドイツ人弟はスキンヘッドで、あの「キレテナイ」のCMの人にそっくり!こいつらは大阪まで追いかけるらしい。

食事が終わり、各自ホテルへ。明日の秋田には皆と一緒に新幹線で行くので駅の近所で待ち合わせる事にする。吉澤さん、イタリアンフェデリカとホテルに戻る。一体彼女はどうするつもりだろう?ホテルの予約はしていないという。恐れていた事態が現実となる。そう、彼女を泊めるのだ。私たちが外国に行ったら、皆こうしてくれるのだから、我々がしないわけにはいかない...という事。

少し落ち着いてからBill達にセットリストをメールする。吉澤さんは共同署名で送ってくれる。私がセットリストや楽器を思い出すので、そうしてくれた。結局風呂に入り寝たのは午前2時近く。

2/28/01秋田県民会館
この日は吉澤さん、ドイツ人達と秋田に新幹線で向かう。10:38出発前に駅で朝食。秋田に近づくと段々景色があやしくなってくる。外はみぞれが降っている。かなり雪が積もっているのがわかる。すごく寒そう。秋田に到着。思ったより栄えている。噂では何もなく、コンビニさえ無いと聞いていたのに。

秋田のホテルにチェックインを済ませ、少しくつろぐ。なぜこのホテルにしたかというと、97年にボブが泊まったからだ。でも全然立派なホテルではない。

皆でラーメンを食べて昼食。吉澤さんと昼食後ホテルに戻る。立見さんと重松さんの訪問を受ける。その後西村さんとフェデリカも到着。彼女達は仙台からバスで来たのでさすがに疲れたようだ。出発までおしゃべり。今日もフェデリカを泊めるのかなと心配する。

吉澤さんと余ったチケットを売る為に早めに会場に向かう。初めて有名な菅野さんに会う。なんと菅野さんは当日券を買っていた。ちょっと話をしてからチケットを売りに行く。一枚はすぐに売れたが、結局一枚は売れずじまい。それもそのはず、空席がめだった。仙台も空席が目立ったので、次回は東北ツアーは無いだろうと思う。

この日は3列目のほぼ真ん中。この日も素晴らしい席でうれしい。吉澤さん有難う!ショーは実にホットだった。ここでショーの始まりを書いておこう。開演近くになると、お香がたかれ、怪しい匂いがステージからしてくる。なれるまで咳きが出そうになる。咳きが出来ない状況にあるので、いつも飴かガムが必要である。

開演直前になるとローディーがセットリストを持って貼る。これで準備が整って、いよいよ開演というわけだ。初登場曲は Duncan And Brady, Mama, You Been On My Mind, Tell Me That It Isn't True, Cold Irons Bound, Girl Of The North Countryの5曲。Tell Meではエンディングのフレーズをボブが弾いてびっくり。弾けるじゃんと変に感動する。

Cold Irons Boundはすごい。アルバムバージョンを遥かにしのぐパワフルな演奏だった。この日も演奏されたSilvioもハイライトの一つ。やはり北国ということで演奏されたGirl Of The North Countryは実に美しかった。

コンサート後は前回バンドメンバーが来たというイングリシュバーに行く。ハンバーガーを食べる。アメリカの味がした。美味しい。1時間位しても誰も来ないので吉澤さんと二人でホテルに戻る。西村さんの友人安部さんとも合流しボブを待つ。

そこで立見さん重松さんと再会。11時になっても現れないので、他のホテルをあたり、12時まで頑張るが、結局会えずじまい。残念だがしょうがない。まだ始まったばかりだからと自分を納得させる。でも本当に会いたい。

次の日は朝一番の新幹線で東京に帰る。吉澤さんは会社に行くという。ご苦労様です。駅の待合室に行くと、フェデリカがいる。深夜バスのキャンセル待ちが出ずに、岩本さんと一緒にいたという。吉澤さん、岩本さんと彼女について話す。

岩本さんは転勤がボブのツアーとぶつかり、会社を辞めるか、ツアーを諦めるかの選択をしなくてはならないという。こりゃ大変だ。しかもこの日は転勤先の一日目の出勤日だという。大事な日にいきなりの遅刻である。立場が悪い。幸運を祈ります。結局、会社は辞めずにすんだらしい。少なくとも武道館、浜松、福岡で見かけた(と思う)。その後、二人は寝てしまう。家に着いてからは明日以降に備え、ゆっくり休む。

03/02/01パシフィコ横浜
1日のオフの後、関東地方に戻って、会場はパシフィコ横浜。この会場には行った事が無いので、会社を一時間早退して会場へ向かう。井の頭線で渋谷、渋谷から東横線で桜木町で下車。地上の遊歩道で行くが、遠い。道案内板を頼りに歩くこと約15分ようやく到着である。確かUDOの地図では徒歩6分て書いてあったのに。

フェデリカがいて挨拶する。しかし近代的な綺麗な会場である。このツアーでは一番綺麗かな?会場内に入ると宮坂さんと会う。二人で一服。やがて他の人達と合流。私のチケットを見せると9列目と書いてあるにも関わらず1列目だという。そんなバカなと思いつつ席に行くと、12、11、10、9....確かに無い。しかもど真ん中!隣の席の人と、この変な席順について話す。この人携帯の電源を切らず、演奏中も時々確認していた。着信しないで良かった。

やがて15分過ぎてショーはスタート。初登場曲はIf You See Her, Say Hello, Simple Twist Of Fate, A Hard-Rain's A-Gonna Fall, Lay Lady Lay, One Too Many Morningsの5曲。ショーは3曲目が終わったところでエレクトリックセット。

なんと構成を変えてきた。あれだけ演奏されてきたTngled, Country Pieをセットリストから落とした!"If You See Her, Say Hello"では思わず涙。LarryのFiddleがすばらしい。しかも次は"Simple Twist Of Fate"。もうノックアウトである。One Too Many MorningsのHarpは良かった。1列目ど真ん中という事も関係してか、忘れられない実に素晴らしいショーだった。

終演後、皆で駅に向かう。皆で記念撮影。ドイツ人達は勝手にホテルに帰し、他の人と餃子の王将に行くが満員で、各自帰宅することにする。1時間半後に帰宅。今日も疲れた。でもショーは素晴らしかった。

03/03/01東京国際フォーラム
この日は John Hume (*) ちゃんにサインをもらうために、写真集を4冊カバンに入れたため、すごく重い。腰が痛い。家を早めに出てバージンメガストアに向かう。新譜の特典(シール)をもらうためだ。結局7枚必要なのだが3枚しか無かった。残りも近日中に買わなければ。

国際フォーラムは東京駅地下から直接行けるから楽である。しかしホームから相当歩くけど。フォーラムの一階下のトイレで知った顔とばったり。いきなりJohn Humeちゃんとも会う。頭が禿げている。結構なオヤジである。写真ではもうちょっと格好良かったような...。

会場前に行くとまたしてもフェデリカに会う。よく初めての日本で秋田から帰ってこれたよね。ロビーで宮坂さんと会う。席に行くと知合いがいる。今日の隣だ。

この日も15分位遅れてショーはスタート。この日も構成を変えている。初登場曲は、Down In The Flood, Tonight I'll Be Staying Here With You, Tombstone Blues, Make You Feel My Love, Masters Of War, Love Minus Zero/No Limit, Everything Is Broken の7曲。沢山の曲が聴けてうれしい。

この日は早くもDesolation Rowのボブの歌い方が良かった。初めてライブで聴く事ができたTombstone Bluesは実に良かった。Love Minus ZeroでのLarryのSteel guitarは実に美しかった。ハイライトの一つだろう。

It Ain't Me, Babeではボブが思わず"If You"とGirl Of The North Countryを歌いだしそうになってしまう。すぐに気づいて歌い直していたが。思わず吹き出しそうになってしまった。でもエンディングのHarpは短かったが良かった。

この日も素晴らしいショーだと思う。しかし、観客のノリはいまいちだったように思う。アンコールになっても、あまり立つ人もいなかったし。最後には総立ちになったが。

コンサート後、皆で東京駅に向かう。新宿東口のアイリッシュバーに行く。ここでようやくJohnのサインをもらう。一応有名人のサインである。外人達に即席の名刺を渡す。

ドイツ人兄にタバコについて"Smoking is bad for you!"と言われる。彼は昔吸っていたが子供ができた時にやめたという。ここで外人に説教されるとは。バーではフィッシュ&チップスを食べ、ギネスのビールを飲む。(飲みたくなかった。私はアルコールがダメである。)後で聞いたらノンアルコールもあったらしい。まったく。その後一人で帰宅。

03/04/01東京国際フォーラム
午後3時に家を出る。3列目ど真ん中!サウンドメイトは良い席を送ってくれる。絶対にやめられないと思う。隣の席にはGrateful Deadファンのアメリカ人がいて紹介してもらう。

なんとこの日はほぼ定刻にスタート。初登場曲はVisions Of Johanna, Absolutely Sweet Marie, John Brown, Song To Woody, Seeing The Real You At Last, Stuck Inside Of Mobile, Can't Waitの7曲。ずばりハイライトはVisions Of Johanna!しかもハープ付き!この曲のHarp演奏はすごい久しぶりのはず。最高である。

Song To Woodyはようやく聞けたという感じ。そのほかにもAbsolutely Sweet MarieやJohn Brownも演奏し最高であった。Sweet Marieは前回の来日時に秋田と札幌に行かなかったので始めて聞けた。好きな曲なのでうれしい。John Brownの演奏も迫力があった。

Stuck Inside Of Mobileがこの日初登場。結構盛り上がっていた。LarryのAcoustic guitarはオリジナルの雰囲気が出ていて良い。ボブもリードを弾きまくっていた。ベストショーの一つ。

皆で東京駅で記念撮影。ドトールみたいなコーヒー屋で休憩。その後、大阪、名古屋組は帰宅。外人達は新宿へ。私はデヴィッドと帰宅。彼は今青梅で英語の先生をやっているという。色々話をしてメールアドレスを交換する。9時に帰宅。横浜、東京と、素晴らしいショーが続き、幸せだとつくづく思う。

03/06/01大阪厚生年金会館
いよいよ、この日から西日本ツアーの始まりである。この日から13日の深夜まで家には帰れない。午後1時位の新幹線で出かける事にする。今度は8日間家に帰れないので下着類を確認し出発。

丁度名古屋駅辺りで吉澤さんから電話がある。もうホテルに到着したという。新大阪に着いたら、連絡することにして電話を切る。新大阪に到着後、吉澤さんに電話しホテルへの行き方を確認する。電車を下車してからは、タクシーの運転手やコンビニで確認しつつホテルを探す。ようやく厚生年金ホテルに到着。吉澤さんと再会し休養をとる。

その後会場の周りを探索しようという事になり、会場裏に行くと20代前半の女性二人に会う。話し掛けると彼女達は既に1時間以上ボブを待っているという。私達も1時間程待ってみるが、現れないのでホテルに戻る。フェデリカとちょっと話し席へ。席はドイツ人兄の隣。彼やJohnと話す。

ショーはこの日もほぼ定刻のスタート。初登場曲はOh Babe, It Ain't No Lie, Just Like Tom Thum's Blues, Tears Of Rage, Watching The River Flow, My Back Pages, Standing At The Doorway, Rainy Day Women #12&35の7曲。

なんとボブは今日は白のスーツで登場。ボブの動きは一番良かったかも。ハイライトはTears Of RageやMy Back Pages。Tears Of RageはThe BandのRichard Manuelの命日だったので演奏されたのだろう。My Back Pagesはいつ聞いてもゾクっとくる。特にLarryのFiddleが入ってからは一層感動する。しかもHarpも素晴らしかったし。

他には意外にもRiver Flowが良かった。それにStanding At The Doorwayも。Watchtowerの2番の出だしをボブが早く歌い出したがバンドはしっかりついていった。素晴らしいバンドだ!東京2日目と同じ位素晴らしいショー。いやベストかも。

ショーの後スリリングな体験をする。荷物を置きにホテルに戻ろうとすると、楽屋口からボブが去るのに出くわす。(但しボブは車の中)吉澤さんはボブのシルエットが見えたという。私は全然わからなかった。悔しい。

地元の宮坂さんがパーティーをセッティング。宮坂さんの奥さんと会う。小沢さん菅野さんとも再会。住友さん、井上さんを紹介してもらう。

その後、吉澤さんとホテルに戻る。立見さん、重松さんを部屋に呼んで色々話す。なんと重松さんは昼間道端でボブと会い、握手したそうである。なんてことだ。うらやましい。

03/07/01大阪厚生年金会館
朝食後、西村さんの情報で、大阪でボブは某ホテルに泊まっているというので吉澤さんとホテルに行ってみる。すごく豪華なホテルで居場所が無い感じ。するとなんとロビーにTonyがいた。ラッキー!

昼食(餃子の王将)をとり、ブート屋に行き(小沢さんに電話で道案内してもらう)買い逃していたNeil Youngのブートを買う。さらにVirginへ行きボブの新作ステッカー付きを買う。その後ホテルに戻り休養、ショーに備える。

ショーは2曲少ない17曲のセット。初登場曲はIf Not For You, 'Til I Fell In Love With You, Gates Of Edenの3曲。If Not For youとGates Of Edenは良かった。Gatesは去年と同じアレンジだったがLarryがBzoukiを演奏した。決して悪いショーでは無いのだが、前日が素晴らしかったのでちょっと不満が残る。

この日はかえってレギュラー曲の方が良かった。Tangledは長いHarpソロがあって実に興奮させられた。それにLove SickやLike A Rolling Stoneは非常に全日程を通して演奏されたが、素晴らしかった。

ショーの後は外人たちと皆とカレー屋で夕食。考えてみれば、せっかく大阪に来たのに、お好み焼きもたこ焼きも食べていない。昼に食べればよかったと後悔する。外人達は今夜のショーが最後。皆と握手をしてさよならする。

次の日は福岡入りする為、時間を決める。10時半位に新大阪で待ち合わせる事にしてホテルに戻る。吉澤さんとセットリストを送り、この日も立見さん、重松さんと話す。おやすみ。吉澤さんは次の日仕事なので早くホテルを出て名古屋に戻る。一緒に起こしてもらう。

03/08/01大阪〜博多
吉澤さんと早朝に起床し、出発の準備をする。吉澤さんより一足遅くホテルを後にし、近くの喫茶店で朝食と食べる。その後、新大阪駅に向かう。10時半に電話をすると「ブラジル」という喫茶店で朝食中とのことで、探して行ってみると外人達がまだいた。喫茶店を出て皆で記念撮影。

外人達にさよなら。彼らは京都と奈良を観光してから帰国するという。ちゃんと行けるのかなと心配しつつ...、二人新幹線で博多へ。博多に到着、寒い!これが第一印象。ホテルまで歩く。ホテルに到着しチェックインを済ます。一泊4900円という激安価格なので二人共びびるが、変な部屋ではなく二人胸をなでおろす。1時間位休んだ後、二人で散策をする。とにかく寒い。秋田より寒い。しかも雪まで降る。結構歩いた。寺院、CD屋、最後はスターバックスで休憩。二人共、疲れたので昼寝。

夜は地下鉄で屋台に行く。そして当然、とんこつラーメンを食べる。さすがに本場はおいしい。なんと同行者はスープを飲み干す。自分でも驚いていたくらいだ。その後、ミスタードーナツでドーナツ1ヶとコーヒー。地下鉄でホテルに帰る。テレビを見て、就寝。

03/09/01福岡サンパレス
ホテルにて二人で朝食をとって、しばらく二人で町を散策する。昼食後、しばらく彼の部屋にいさせてもらう。3時頃、私はホテルを変えなければならず、重い荷物を持って会場近くのホテルまで歩く。

風が強い。寒い。昨日ほどではないが寒い。これが九州か?ホテルに到着。しかし吉澤さん、宮坂さん共に来ていないのでチェックインをし、部屋で休息。その後、二人が到着。しばらくおしゃべりした後、会場に向かう。

やっぱりいたフェデリカ! 本当によく九州まで来たよな。脱帽!とちのきさんと初めて会う。

この日もショーは素晴らしいかった。ただアンコールで外人女がやかましい奇声を上げる。初登場曲は、Hallelujah, I'm Ready To Go, Mr. Tambourine Man, To Be Alone With You, Ring Them Bells, Most Likely You Go Your Way の5曲。一体何曲聞けるんだろう。Ring Them Bellがハイライト。LarryのSteel guitarが実に良い味を出す。

ボブの誠実な歌い方が素晴らしい。Hallelujahは好きなのでうれしい。Tambourine Manは去年11月19日の歌い方に近かった。To Be Alone With You, Most LikelyではLarryとCharlieの素晴らしいギタープレイが聞けた。本当に素晴らしいバンドだと思う。

Kemperのドラムは97年と比べて同一人物とは思えないほど!レギュラー曲ではDesolation Rowの最後の歌い方で鳥肌が立つ。Don't Think Twiceでは歌い方がなんだか苦しそうだった。ボブがむせるシーンがあり、びっくりする。It Ain't Me, BabeのHarpは感動した。

吉澤さん、宮坂さん達とタクシーで屋台に行く。タクシーの運転手が親切な人で、お奨めの屋台を紹介してくれる。が、お客が多すぎて入れない。結局、隣の屋台に入り、とんこつラーメンを食べるが、昨日の方がおいしかったかな。

再びスープを飲み干し、1人は自分のホテルへ。3人はホテルまでタクシーで戻る。部屋でおしゃべり。その後就寝。

03/10/01広島厚生年金会館
私と知合い達あわせて4人、新幹線で広島へ向かう。広島到着後、お好み焼きを食べようとするが、1人は肉が入っているからカレーを食べるといい、行ってしまう。後で我々のホテルに来るというので、別行動にする。

お好み横丁で吉澤さんと広島焼きを食べる。まあまあかな。その後ホテルまで歩く。このホテルはボブが泊まるという噂があったので高いが予約してもらった。吉澤さんが昼寝するというので、私は一人で会場まで歩いてみる。それから平和記念公園を散策する。クルー達が来ていた。ホテルに戻ってしばらくすると、誰か来た!西郡さんが登場。噂には聞いていたが、確かにキレた人だ。

その後、94年にボブからサインをもらったという、とちのきさんとその友人達が登場。ボブに会った時の話をしてもらう。あの怖いボディーガードと仲良くならなければダメと言われビビる。そしてこのホテルにボブが泊まるのは間違いないという。なんでもJeff Beckが乗ったバンがあるというのだ。ビンゴ!

4時位からロビーではる。ボブに会えなかったが、バンドメンバーとは遭遇。う〜ん、追っかけだな〜。その後会場へ。フェデリカがいるのを確認し、開場待ちの列に並ぶ。菅野さんと再会。菅野さんとUDOの人が話しているのを盗み聞き。菅野さんはステージ横で見るという。ボブに会えるんだ。うらやましい。

ショーはこの日も素晴らしい。毎日毎日すごいよ!ボブ!初登場曲はTomorrow Is A Long Time, You're A Big Girl Nowの2曲。やはり演奏したMasters Of War。ハイライトはTomorrow Is A Long TimeとBig GirlにI Shall Be Releasedだった。Tomorrowは実に美しい。Big Gilは久しぶりの演奏だが素晴らしい。Releasedは合唱が起こっていた。4th Streetは大宮以来2度目の登場だが大宮より良かった。

ショーの後は中華料理でパーティー。急いでホテルに戻って、ロビーではる。結局会えなかったが、なんと安部さんは地下でALFEEのメンバーと遭遇。ファンだったらすごいラッキーだけどね。あきらめ、西村さん、安部さん、吉澤さんと部屋に戻る。西郡さんが部屋に泊まる事になる。5人でおしゃべり。

彼女達が部屋に戻った後は3人でおしゃべり。詳しくは書けないが西郡さんの武勇伝は面白かった。その後就寝。ボブに会うのは明日がきっと最後のチャンスと思い、眠りにつく。

03/11/01広島〜名古屋
10時頃から吉澤さん、西村さん、安部さんとロビーではる。我々はUDOの関係者からチェックされているように感じる。バンドメンバーはわずか1mの所に座っている。Larryに素晴らしいショーを有難うと声をかける。笑顔でSureと言ってくれた。

11時頃、来そうもないので西村さん、西郡さんと平和記念公園を散歩。私だけ直ぐに戻ってボブを待つ。12時過ぎまで待って、バンドメンバーは出発。結局ボブは地下から脱出したようだ。しかしボブが乗る新幹線の情報をゲット。吉澤さん、安部さんとタクシーで広島駅に向かう。入場券を買い、ホームに入る。ホームでバンドメンバー達と遭遇。エスカレーター上でボブを待つ。

そして....、とうとうボブ登場。いつものフード付きのパーカーに皮ジャンだった。ありがたいことにサングラスはしていなかったので、あの青い目を確認できた。でも、完全にかたまってしまった。声もかけられない。手を振るのが精一杯。ボブがうなずいてくれる。ボブが新幹線に乗る。セキュリティーがカーテンを閉めてしまう。でもちょっと見れた。新幹線が行ってしまう。すごい脱力感。でも、とうとう目の前でボブに会えたんだ。広島まで来た甲斐があった。

サインも握手も無かったけど、もう会えただけで十分な気がした。とはいえ、追っかけが終わった訳ではない。通過地点だ。ただ、もう半分以上終わってしまった事には、寂しさを覚える。とりあえず、3人で駅から出てお土産を買い、広島焼きを食べる。3人で感激を話し合う。食後、安部さんはローカル線で大阪へ。我々は新幹線で名古屋へ。しかし時間まで1時間。二人で喫茶店で時間をつぶす。

結局、名古屋に到着したのは6時を過ぎていた。心配した知合いが電話をくれる。もう直ぐだから食事を待って欲しいと頼む。吉澤さんと別れ、彼の待つ、ホテルを探す。一本裏通りに入っただけで、いかがわしい店がいっぱい。名古屋って、こんなにあやしかったっけ?と思いつつ、ホテル発見。ようやく到着。

2日間ツインの部屋。ボブに会えた事を報告する。ちょっと休んでから二人で名古屋の夜の町へ食事に行く。テンションの高い連中が多くて驚く。駅と反対側でスパゲティーを食べる。帰りにコンビニを探すが、無い!結局 Kioskでお茶を買って帰る。二人でテレビを見て、何時の間にか就寝。きっと、ものすごく疲れていたと思う。

03/12/01名古屋市公会堂
 朝から時間をつぶすのに苦労する。とりあえず二人で名古屋の町を散策することに。映画「バトルロワイヤル」を見ようといわれるが、まだ封切られておらず、ちょっと安心する。駅で元巨人軍の角を見つける。結構、歩いてホテルヒルトンを発見する。一応ボブが泊まっていないか確かめる。ボブはいなかったが、なんと藤田まことに会う。知合いはしきりに色紙を持ってくればよかったと嘆く。 CD屋、電気屋を見て、カレーを食べてホテルに戻る。休息後、会場へ向かう。吉澤夫妻や宮坂さん、西村さん、安部さんに会う。もちろんフェデリカにも。

古くて素晴らしい会場である。まるでアメリカの劇場のよう。今までの会場は上からスピーカーが吊るされていたが、この日はステージ上に設置されていた。そのせいか、音がやさしく感じられた。ボブも会場が気に入ったのか素晴らしい演奏をする。

ショーはベストショーのひとつ。特にHattie Carrole,I'll Remember YouそしてHeaven's Doorが良かった。Hattie Carrleは初めてライブで聴けた。ボブの丁寧な歌い方が良かった。I'll Remeber Youは評価の低い曲だが、私は好きである。Heaven's Doorは新しくアレンジされて最近ではベストの出来。Johannaも演奏されたが個人的にはHarp演奏された東京での演奏が忘れられない。もちろん素晴らしかったが。

この日はさらに構成が変わって3曲目に演奏されていたDesolation Row, It's Allright, Maが演奏されなかった。初登場曲はSomebody Touched Me, The Lonesome Death Of Hattie Carrole, I Don't Believe You, I'll Be Your Baby Tonight, I'll Remeber You, Knockin' On Heaven's Doorの6曲。

吉澤さんからBlonde On Blondeに誘われるが断って、二人ホテルに戻る。駅で西村さんに会う。一緒に名古屋駅まで行く。彼女は大阪に戻った。

また、宮坂さんと明日3人で一緒に昼食を食べて浜松に行こうと約束する。夕食は店を探し回ったあげくに、とんこつラーメン。やっぱり博多には敵わない。お風呂に入って、テレビを見て就寝。

03/13/01浜松アクトシティー
ホテルでパンとコーヒーの朝食後、10時にチェックアウト。12時半に宮坂さんと待ち合わせだったので荷物を預けて散策。レコード屋、本屋、東急ハンズ、あやしい本屋で時間をつぶす。私はデッドのCDを購入。宮坂さんと会い、昨日と同じくカレー屋で昼食。その後ローカル線でゆっくりと浜松へ。コインロッカーに荷物を入れ、時間をつぶす。

  楽器博物館に行く。菅野さんと再会。「皆、考える事は同じだね」と菅野さん。この日は本当に時間をつぶすのが大変だった。夕食を5時に取り、会場へ。西村さんから電話があり、ホテルの部屋に来て休めばという。もっと早く言ってくれればよかったのに...

彼女は安部さんと浜松泊。でも、確実にボブはこの日のうちに東京に戻るはず。きっと我々と同じ新幹線で。会場は実に綺麗。椅子が木でできている。クラシック向きかも。

ショーは良かったが、新幹線を気にしてかアンコールが2曲少なかったので残念だった。でも、これは確実にボブと同じ新幹線に乗れるわけだ。

初登場曲はEvery Grain Of Sand, I Want Youの2曲。この2曲がハイライト。どちらもボブはじつに丁寧に歌ってくれ、感動的。My Back Pagesでは最初Harpの音が出ずにやめてしまうかと思ったが、別のHarpで演奏する。大阪より感動的な演奏だった。

また、Hard Rainは今までLarryとCharlieのコーラス入りだったのが、この日からボブが一人で歌った。この日もDrifter's Escapeは迫力満点。

知合いは既に駅のロッカーにいるというので、宮坂さんと駅に急ぐ。ロッカーから荷物を出し、改札に入り、エスカレーター下でボブを待つ。本当に来た。また会えた。さすがに広島の時ほど緊張はしなかったが、声は出なかった。相変わらずセキュリティーが怖い。他の知合い達も一緒にホームへ。電車の出発まで15分もあり、その間ボブはファンに囲まれていたわけだ。だけど、セキュリティーは握手も許さなかったようである。

宮坂さん達と新幹線に乗る。静岡で4人ともひかりに乗り換え。しかしボブは乗り換えしない。当たり前か! 宮坂さんから吉澤さんは体調が悪いので明日の武道館には来ないと知らされる。何てことだ。ここまで、一緒に追っかけてきたのに。すごく寂しい。こんな事なら浜松でちゃんと挨拶しておけばよかった。

私達は新横浜で下車。二人共、かなり疲れていて、殆ど会話は無し。でもいわく、「Jimさんがツアーマネージャーに戻ってきたら、もう一度追っかけしよう」もちろん!

メールが入る。宮坂さんからだ。なんと東京駅まで行ってサインをもらったという。なんて事だ!失敗した。でも、思ったほど悔しさは無かった。きっと2度ボブに会えて満足していたのだろう。サインや握手は次回にとっておこう。実に久しぶりに家に帰る。すっごく疲れている。でも、明日はいよいよ武道館。最後だ。感慨にふける。


03/14/01武道館
 西村さんと新宿ブート屋めぐりをする事になっていたが、疲れていたせいもあり、早めに会場に行ってボブの会場入りを見ようと提案する。そのように宮坂さんにも連絡。でも結局出発が遅れてボブの会場入りは見れずじまい。二人は見た!

フェデリカと話す。Billにチケットやチラシを送ってくれと頼まれる。最後に面倒を見るのは俺かよ...まあいいや。本当に面白い姉さんだったな。オーストラリアでも頑張ってほしい。(結局、彼女は体調不良でオーストラリアには行けなかった。すごく残念がっていました)

サウンドチェックが聞こえてくる。Not Dark Yet,You Ain't Going Nowhereを練習している。Roger MacGuinn飛び入りの噂があったので、そのためか?と期待する。(結局飛び入りは無かったが、確かにステージ袖にMcGuinnはいた!)

その後、西村さん達3人と開場待ちの列に並ぶ。皆疲れているのがわかる。そりゃそうだろう。席に行くと左スピーカーの前である。きっと音がうるさいだろうなあと思う。開演前まで安部さん、宮坂さんと話す。

最後のショーが始まる。大阪以来の白いスーツで登場!ボブはパワー全開なのがわかる。声も動きも良い。ボブも今日が日本最後を意識しているんだろう。セットリストはTime Out Of Mindからの曲が多く、Time Out Of Mindデイという感じ。

初登場曲はNot Dark Yet, It's All Over Now, Baby Blue2曲だった。Baby Blueは良かった。やはり最後を意識しているのかな?名古屋以来のHeaven's Doorも演奏される。でも名古屋での演奏の方が良かった。最後のBlowin'が終わる。素晴らしいツアー最後の曲が終わる。

ありがとうボブ。また来てくれよ。来なくても会いに行くけど...結局全79曲が演奏された。個人的に初めてライブで聴けた曲が20曲以上あった。言えばきりが無いけどBlind Willie McTellやHighlandsは聞きたかった。(Things Have Changedは結局演奏されなかったが、去年聞いているので良しとする)

終演後知合いの1人を探すが、結局会えずじまい。新宿で、宮坂さん、西村さん、安部さんと最後の晩餐。素晴らしかった追っかけに話を咲かせる。彼らは11時の深夜バスで大阪に帰る。もうしばらくは彼らに会えない。ボブが我々を一つにしてくれたのだと実感する。皆明日から仕事に戻る。追っかけは今日で終わる。

彼らを見送り、一人で家に向かう。楽しかった、疲れた、感動した、会えた、食べた、飲んだ、出会った、別れた...色々な事があった。一緒に追っかけた皆に感謝します。吉澤さん、宮坂さん、西村さん、安部さん、立見さん、重松さんありがとう。楽しかったね!


日記 総合版 / 原田英茂版 / 安部奈穂子版 / 西村位津子版




*1 フリーチケットを欲しがる外人女性
ボブ追っかけの1人。日本公演中、「タダでチケットください」という看板を持って、全ての会場前に現われ、凄く目立っていた。

*2 John Hume
有名なボブ追っかけの1人。世界各国の公演でボブの隠し撮りをし、写真集を4冊出している。I've been shooting in the dark too long (Bread Crumb Sins)

注 *3 サウンドメイト
ウドー音楽事務所のファンクラブ。会員へのチケット優先予約がある。




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