最近のボブ 最近のボブに関する様々な話題 最終更新日: 2000/9/10 |
■ツアー終わる - 謎のフォーメイション
北米ツアーは2000年7月30日スタンホープ公演で無事終了しました。昨秋につづき2度目のフィル・レッシュ達との共同ツアーでしたが、前回とは逆に今回はボブが前座役をつとめ、6月15日からの45日間で33公演行いました。華やかな選曲(Searching For A Soldier's Grave, Dignity, Blind Willy McTell等)と新しい編曲(Cold Irons Bound, Drifters Escape等)で抜群の楽曲マイナーチェンジをキープしています。詳しくは最近の公演へ。 引き続き9月中旬からは、アイルランド・英国・欧州ツアーが予定されています。詳しくは偉大なビル・ペイゲルさんの日程情報サイト Bob Dates へ。 ところで今ツアーでは、メインセット後とアンコール後の2回、ボブとバンドが舞台上でおもむろに、まるで写真撮影モデルのように立ちポーズを決める様が、通称「The formation」と呼ばれ不思議がられていました。
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■雑誌プレイヤー、コンパクトに取り上げる
現在発売中の雑誌Player 2000年9月号(\600 KISSが表紙)掲載のコラム CrossOver Firm - Musicians around the musician(文:アマタツヤスフミ)では1965年から92年までのボブ・ディランとその周辺ミュージシャンが2ページでまとめられています。 スズキタツヤによる似顔絵イラストもあります。スピッツとスティーヴィー・レイ・ヴォーンのインタヴューも掲載されています。
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■サイモン喋る
2000年5月15日、ポール・サイモンがNew Yorker誌のインタヴューにこたえています。昨夏一緒にツアーしたボブ・ディランについても訊ねられ、誉め言葉を並べ、印象を語っています。ボブがツアーを続けていながら、特別楽しそうな姿を見せない事に触れ、「もし(ツアーが)好きなら、好きだって風にしてみせれば良いのにね」ともっともなコメントもしています。 詳しくは Song For The Asking - A Tribute to Simon & Garfunkel: インタヴュー全文へ。
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■ラリー、スタジオへ
Larry Campbell Webpage によれば、ボブ・ディラン・バンドの天才ギタリスト ラリー・キャンベルが、4月か5月にボブ・ディランと "Red Cadillac & A Black Moustache" という曲をトリュビュート・アルバムのために録音したそうです。 また働き者のラリーは、チャールズ・ライオンハートの新作アルバム"Down to the Hard-line" をプロデュースし、ポール・サイモンの2000年10月3日発売予定の新作アルバム"You're the One"の2曲でペダルスティールギターを演奏しています。詳しくは Larry Campbell Webpage へ。
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■スミソニアンからボックス発売
2000年8月22日 Smithsonian Folkways Recordings から The Best of Broadside 1962-1988: Anthems of the American Underground from the Pages of Broadside Magazine (SFW CD 4013, 5 CD set, 89曲)が発売予定です。 ボブ・ディランの曲は JOHN BROWN と BALLAD OF DONALD WHITE が収録、 またサミー・ウォーカーの曲、Ragamuffin Minstrel Boy でも若いボブの声が聴けるとのことです。 公式サイト The Best of Broadside 1962-1988 では "Web only Bonus Tracks"として以下の3曲を Real Audio で公開しています。
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■Stolen Roses 発売される
2000年8月8日、グレイトフル・デッドのトリュビュートアルバム "Stolen Roses"が発売されました。アルバムにはボブ・ディランの未発表ライブパフォーマンス "Friend Of The Devil" が収録されており、データは付属していないものの bobdylan.com: performances で公開された1999年2月19日NY州ビンガムトン、又は1998年5月31日ドイツ、ニュルンベルグの録音と推測されます。
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■ディラン・マイケル・ダグラスと名づけよう
this is londonの 記事によると、2000年8月9日、俳優マイケル・ダグラスとキャサリン・ゼタ・ジョーンズ夫妻に息子が生まれディラン・マイケル・ダグラス(Dylan Michael Douglas)と名づけられました。ボブ・ディランとディラン・トマスに由来するそうです。ダグラスはボブが新曲 Things Have Changed を提供した映画 Wonder Boys(1999) に主演しています。 その他、U2のボノやショーン・ペンも息子にボブ・ディランの名前を付けている事で有名です。記事によると "Dylan" は47番人気の名前だそうです。
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■バイオグラフィービデオ発売(北米のみ)
2000年8月13日、A&E のTV番組 Biography:Biography: Bob Dylan: The American Troubador が全米で放映されました。2時間という短さ、一般大衆メディアという制限を踏まえたにしては上出来と、ボブ・ディラン・ファンにもおおむね好評で、ロバート・シェルトン著の伝記と同列に評されています。貴重な映像をまじえた番組は A&E からVHSが発売($14.95)、ネットでも購入できますが北米限定です。
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■シングルUK盤発売されます
Siren disk Music Storeの 発売予定ページによると、2000年10月9日 シングル Things Have Changed イギリス盤が発売予定です。ニューズグループ rec.music.dylan/ メイリングリストHwy61-L の投稿によると、Love Sick のように2枚発売される模様です。アナログも発売されるそうです。ボーナストラックはありますが、曲目に目新しいものはありません。予定曲目は以下のとおりです。
CD1
CD2
Vinyl
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■雑誌 Out There 特集「ディランが野次られた1966年」
2000年6月10日発行の雑誌 Out There Vol.5 (雑派 \980)の巻頭特集は「ディランが野次られた1966年」です。 イギリスの雑誌 Mojo 1998年11月号の翻訳、66年当時の音楽状況懐古やディランの与えた影響を探るという内容は新鮮さこそないものの、1965、6年当時きらめくボブの写真の数々は見ごたえがあり、ボブ・ディランのファンジン「On the Tracks」を褒め称える中山康樹の文章は読み応えがあります。 ポール・サイモンの古いインタビュー掲載などもあり充実した雑誌ですが、個人的に、雑誌自体の表紙がボブの顔では無かった事が強く惜しまれます。
石永さんに感謝
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■TSUTAYA「みんなのうた」に選ばれる
総合メディアショップ TSUTAYA は「みんなのうた - 心に残る20世紀ベストヒットコレクション」を選び小冊子にまとめ店頭で無料配布していますが、クラシック・ロックが30枚選ばれた中に、ボブ・ディラン2枚目のアルバム「フリー・ウィーリン」も含まれています。
一瀬さんに感謝
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■生涯がTV番組で紹介される
音楽TV番組情報サイト Rockon TV の番組表によると、アメリカケーブル局 A&E の1時間番組 Biography は2000年8月第3週、ロック・レジェンド週間となり、デーヴィッド・クロスビー、ジミ・ヘンドリクス、ジャニス・ジョプリン、ミック・ジャガー、サム・フィリップス、ジェリー・リー・ルイスらと並び、ボブ・ディランも 取り上げられる予定です。8月13日放映予定の、ボブ紹介の回は特に2時間番組に拡大されるそうです。 この Biography という番組は、有名な人物の生涯をコンパクトにまとめて紹介するという内容で、いわばアメリカ版「知ってるつもり」ですが、無用な司会者とコメンテーターはいなかったはずです。
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■デッド・トリュビュート 8月8日発売
2000年6月26日付け billboard.com の記事 はグレイトフル・デッドのトリュビュートアルバム "Stolen Roses"が8月8日発売と伝えています。記事によれば、デーヴィッド・ガンズ編纂のアルバムにはボブ・ディランの"Friend Of The Devil"(未発表ライブパフォーマンス)、パティスミス・バンドの "Black Peter"(未発表スタジオ録音)、デーヴィッド・グリスマン・クインテットの "Dark Star"(未発表スタジオ録音)などが収録されます。
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■自筆サイン、88000円で売られる
2000年7月9日まで大阪梅田ロフト一階で開催されていた「シネマグッズコレクション」で、額装されたボブ・ディランの自筆サインが88000円で売られていました。ニコラス・ケイジ(50000円)、ジョン・ボン・ジョビ(88000円)などと並んで売れ残っていたボブのサインは、LP「エンパイア・バーレスク」へのものでした。
大石さんに感謝
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■シングルとベスト2 日本盤発売される
2000年6月21日、日本盤シングル「シングス・ハブ・チェンジド〜ディラン・アライブ vol.3」(SRCS-2306)と、「ベスト・オブ・ボブ・ディラン Vol.2」 が、無事予定通り発売されました。 どちらもボーナストラック付き。ベスト2は初回盤にのみステッカー封入ですが、アルバム「TIme Out Of Mind」発売時のように限定ポストカード等が店頭で配られたりする事はないようです。その他詳しくは Sony Music Entertainment: Bob Dylan 公式ページへ。 両者とも、先に発売されている欧州盤に続くものですが、欧州盤「ベスト2」は普通盤とボーナストラック付き限定盤があり、さらにスウェーデンでは Very Best of Bob Dylan という別のコンピレーションが発売中、それも普通盤とボーナストラック付き限定盤が発売されています。
さらに、収録されているボーナストラックはそれぞれ微妙に曲が違い、コレクター泣かせの一言です。曲目、ライブ音源の録音日等詳しくは
Expecting Rain :
シングス・ハブ・チェンジド |
■菅野ヘッケルインタヴュー-ヘッケルの由来
1999年9月付け、菅野ヘッケルインタヴューが隔月オンラインマガジン Hifi Magazineに掲載されています。ロング・インタビューは、人柄をしのばせる優しい口調でかたられる貴重な過去の裏話や、ヘッケルという名前の由来などとても読み応えがあります。 詳しくは発行元 Hi-Fi Record Store の菅野ヘッケルインタヴューへ。 日本でボブ・ディランに関連した何かがあれば、菅野さんのお名前が無い事はありえないでしょう。彼は、CBSソニー(当時)のボブ・ディラン担当広報を経て、1978年武道館公演のライブアルバムプロデューサーをつとめ、以後もボブの日本盤全てのライナーノーツ、雑誌での執筆、関連本翻訳、TV番組構成等様々に活躍しています。
大江田さんに感謝
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■ポール・グリフィン死去
2000年6月14日、キーボード奏者ポール・グリフィンが糖尿病で亡くなりました。62歳でした。スティーリー・ダンやアレサ・フランクリンなどと共演し、ボブ・ディランのアルバム Blonde On Blonde、にも参加、アルバム Highway 61 Revisited の Like A Rolling Stone で聞こえるピアノも彼でした。
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■フィルとのツアー続く
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■ツアー再開 - アメリカ
2000年6月15日ポートランドでのウォームアップ公演を皮切りにフィル・レッシュ達との共同北米ツアーが始まりました。今日現在までの選曲では、Steel Bars やSearching For A Soldier's Grave, Shes about a Mover、ジョン・ウェズリーやナッシュビルスカイラインからのマイナー曲などなど、観客サービスの有名曲以外は相変わらず、カントリー色濃い選曲が楽しめる見通しです。 現在のところ8月初めまで40公演が予定されており、9月10月欧州ツアーも決定していますが、詳しくは Bob Dates へ。
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■シングル曲目
2000年6月21日発売予定のシングル 「シングス・ハブ・チェンジド〜ディラン・アライブ vol.3」 (SRCS-2306) 曲目リスト
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■映画ハリケーン24日全国公開
2000年6月24日、映画ハリケーンが日本公開されます。 映画では、1975-6年当時、獄中のハリケーン・カーター支援に熱心だったボブの活動も少し触れられ、曲「ハリケーン」も使われ、サウンドトラックに収録され、その国内盤(Universal Victor, MVCE24222 税抜 \2,420)も6月16日発売されています。 ちなみに監督ノーマン・ジュイスン(夜の大捜査線、月の輝く夜に)と主役デンゼル・ワシントン(フィラデルフィア、ボーン・コレクター)は名作「ソルジャー・ストーリー」からのコンビで、結局、スパイク・リーが監督した「マルコムX」も元はジュイスン-ワシントン・コンビとなる予定でした。
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■デッド トリュビュートに収録か
rec.music.dylan/ HWY61-L への 投稿によると、 雑誌 ICE 6月25日号はグレイトフル・デッドのトリュビュートアルバム が発売されると伝えています。パティ・スミス、エルビス・コステロ、デーヴィッド・グリスマン、ボブ・ディランなどが収録予定です。
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■ツアー終わる
2000年6月2日カリアリ公演で、20公演+授賞式一回のヨーロッパツアーは終了し、ボブとバンドは2週間の休暇中です。6月15日ポートランドでのウォームアップ公演を皮切りにフィル・レッシュ達との共同北米ツアーが始まります。現在のところ8月初めまで40公演が予定されていますが、詳しくは Bob Dates へ。
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■発売されないリマスター
Legacy Recordings から予定されていたリマスター盤 Freewheerin' と 血の轍 の発売は延期されています。
1998年10月発売のロイアル・アルバート・ホール日本盤ブックレットには
リマスター再発売が発売日とタイトル入りで告知されていましたが、現在まで発売されていません。同様な延期例は過去に幾らもありますのであまり発売日を真剣に受け取れないのがボブ・ディラン・ファンの悲しい性です。明るい実現例としては、アルバートホールやストリートリーガル(リマスター)が実際に発売された事もあります。 |
■米HBO特番バラエティに出演予定
報道によるとボブ・ディランはアメリカのTV局 HBO と1時間番組を制作する予定です。番組はボブの曲を交じえたバラエティで、人気コメディ「サインフェルド」の脚本家ラリー・チャールズ、「ラットルズ」でも有名なコメディ集団モンティ・パイソンの一員マイケル・ぺリン等の参加が予定されており、ボブはボブ・ディランとしてコントする線が濃厚です。今のところ放映日、曲目ともに未定です。 |
■ベスト2とシングル国内版発売は6月21日
国内版はどちらも2000年6月21日発売予定です。 日本盤ボーナストラック Forever Young (Biograph ver.) 初回盤にはステッカー封入
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■長い題のロック評論本、日本で出版
ボブ・ディランとともに時代を駆けた20世紀のロック名盤300 旬報社まんぼうシリーズ (宇田和弘 他4名共著、旬報社, 2000年5月, \2,800円, ISBN4-8451-0633-7) という本が出版されています。
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■59歳になる
2000年5月24日、ボブ・ディランは59歳になりました。Bob Dates は、「この誕生日の事は、しばらく忘れないよ」というドレスデン公演終了後のボブの言葉を伝えています。おめでとうボブ!
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■スウェーデン王からメダルを授かる
2000年5月15日ストックホルムで ポーラー賞の授賞式が行われ、ボブ・ディランとアイザック・スターンがスウェーデンのグスタフ国王からメダルと賞金1万クローネを授与されました。「夜の食事会へはボブ欠席」と Bob Dates は伝えています。 授賞式は一部地元でテレビ中継され、それに先立ち5月4、5、6日にはボブの軌跡を振り返る30分TV番組も放映されたそうです。 (参考:2000/1/16のボブ)
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■合衆国のあと、欧州ツアーへ
2000年4月7日デンヴァー公演でUSツアーを無事終え、5月6日チューリッヒ公演から19公演(予定)の欧州ツアーが始まっています。その後、6月16日から8月初めにかけては、合衆国横断ツアーでの34公演が予定されています。詳しくは最近の公演へ。
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