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Live1966: The "Royal Albert Hall" Concert - The Bootleg Series Vol.4 (SRCS 8758-8759) ジャケット写真 (SME Online Japan) 1998年11月6日 日本盤が発売された 1966年5月17日マンチェスター公演の2枚組ライブ・アルバム。日本盤タイトルは「ロイヤル・アルバート・ホール」 曲目
Disk 2 (ディランとザ・ホークス* のエレクトリック・セット) ロビー・ロバートソン(ギター) リック・ダンコ(ベース) ガース・ハドソン(オルガン) リチャード・マニュエル(ピアノ) ミッキー・ジョーンズ(ドラム) |
1998年11月6日、10月13日のアメリカ発売にひきつづき「ロイヤル・アルバート・ホール」日本盤が発売されました。歌詞、対訳(田川律、片桐ユズル、三浦久)、解説(訳、訳注、追記:菅野ヘッケル)つきです。曲 Tell Me Momma は EDLIS の Ed Ricardさんによって聞き取りされた歌詞が掲載されています。 1966年5月17日英国マンチェスター、フリー・トレード・ホール公演を完全収録した2枚組アルバムです。「ロイヤル・アルバート・ホール」公演として過去30年間程非合法な形で音楽ファンに深く知られていましたが、1985年コンピレーション「ブートレグ・シリーズvol1-3」のジョン・ボールディ氏によるライナーノーツで実際の場所が明かされました。
観客の野次、それに答えるボブの言葉と演奏がこの公演を伝説化させた理由であり、瞬間を捉えた貴重な記録です。臨場感あふれるステージ上でのやり取りもはっきり聞き取れます。
[観客の野次「Judas!」の背景] - それまで社会正義を歌うプロテスト・シンガーと思われていたボブ・ディランですが、1965年、バックバンドとともに当時のフォークとは相容れないエレキな演奏をするようになりました。まるで「堕落したロックンローラーのようになった」ボブに裏切られたと怒る純粋フォーク主義者から激しい非難をうけたといわれています。 野次の主は「裏切者」の代名詞キリスト12使徒の1人イスカリオテのユダの名前を叫び不満を強くあらわし(ユダという曲をリクエストしたわけではありません)、それに対しボブは「完璧なタイミングで」野次を切りかえしています。コンサート前半ギター一本のアコースティック・セットと比べると当時のギャップも想像出来ます。 野次に拍手を送る客席と、ステージの上のボブの間には現在では考えられない緊張感がみなぎっており逆説的ですがそれが「史上最高のロック・パフォーマンス」と呼ばれる一因でもあります。 1998年11月7日深夜 WOWOW の30分音楽情報番組 Cosmic Baseで日本盤発売が案内されましたがその際 I Don't Believe Youの映像(映画「Eat The Document」から)も一分程放映されました。なお番組は翌日正午に再放送されました。 |
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