1998年5月13日ボブのツアーがカナダ、バンクーバーから始まりました。翌日5月14日からはヴァン・モリスン、ジョニ・ミッチェル との合同公演が7回予定されています。

気になる演奏順ですが、rec.music.dylanへの投稿(Deja News)によれば14日はヴァン、ジョニ、ボブの順です。ちなみに1月のヴァンとの公演では演奏順は日変わりだったそうです。

詳しくは 最近の公演へ。さらに詳しくは偉大なBill Pagelさんの Bob Datesへ。ボブは初日、前座にロン・セクススミスを迎え、Not Fade Awayでショウをスタートさせ ゴードン・ライトフットの曲を演奏しました。

1998年5月19日 Ralph Stanley & Friends の Clinch Mountain Country が Rebel Recordsから発売されます。 これはラルフ・スタンリーがいろいろな人と共演した録音を集めた2枚組アルバムですが、ボブが1997年11月30日ナッシュビルで録音した"Lonesome River"も収録されている模様です。

キリンプラザ大阪のロック&ウエスタン映画祭では「ドント・ルック・バック」が上映されましたがアメリカとは違いポスターは掲示のみで販売はされていませんでした。そのかわり、配給元ケイブルホーグ制作のプログラム(\500)が販売されていました。これは｢Rock Movies Special｣という題で７つ(ハーダー・ゼイ・カム、ドント・ルック・バック、ザ・グレイトフル・デッド・ムービー、フィルモア、さらば青春の光、ボーダー・レディオ、モア/ピンクフロイド)の映画をまとめて解説してある1992年制作のものですが、92年当時企画されたイベント用に製作されたものではないでしょうか。

「ドント・ルック・バック」の解説執筆者は無記名ですが、それぞれのシーンの撮影日、曲名、人名(タイムの記者ホーレイス・ジャスドン等)、登場する人々(A.グロスマン、B.ニューワース等)の紹介などとても立派な解説です。

南米公演が終わり日々は過ぎましたが rec.music.dylan/HWY61-Lへの投稿によると、アルゼンチンの雑誌 Gente 4月号はボブとミック・ジャガーが表紙を飾り1998年4月5日ブエノスアイレス公演の奇麗な写真と記事が掲載されていました。写真はExpecting Rainに掲載されているものではないでしょうか。

南米公演が終わり日々は過ぎましたが、1998年4月11日に行われたローリング・ストーンズのブラジル、リオデジャネイロ公演は地元ＴＶで生中継されていました。ボブが一緒に Rolling Stone を歌うシーンも放映されたということです。

It's Only Rock'n Rollのレビュー

音楽之友社から「アート・オブ・フォーキー」(監修鈴木カツ 1998年5月1日発行 1700円)というフォークの名盤ガイドムックが発売されました。1960年頃の帽子をかぶったボブの写真が表紙を、鈴木カツさんによる文章「フォーキーとしてのボブ・ディラン」と1995年のボブの写真が巻頭を飾っています。

公式サイトbobdylan.comは performanceページでどんどん未発表音源を公開しています、しかし一方、以前は公開されていた曲がリストから消えています。いつまでもあると思って甘えていては駄目のようです。

ちなみに、Born In Timeはエリック・クラプトンの新しいアルバム ｢Pilgrim｣に収録、 The Man In Meはイーサン&ジョエル・コーエン兄弟の新作映画「The Big Lebowski」(日本公開日は不明)に使用されたという話題性から選ばれたようです。また、Weeping Willow のオリジナル(1937年)、ブラインド・ボーイ・フラーの音も聴くことができます。

今日現在bobdylan.comで公開されている曲：

1998年4月29日(水)から5月5日(火)の7日間、大阪戎橋キリンプラザ大阪でカルト映画祭「ロック&ウエスタン」が行われます。上映予定作品は計14作品、ぴあに掲載されている上映スケジュールは以下の通りです。

1. ｢ドント・ルック・バック｣ (29日/11:20, 1日/4:50, 5日/3:10)
2. ｢フィルモア・最后のコンサート｣ (29日/1:20, 2日/3:00, 3日/1:30)
3. ｢ザ・グレイトフル・デッド・ムービー｣ (29日/6:40, 4日/11:20)
4. ｢ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット｣ (29日/3:20, 3日/3:30)
5. ｢ワイルドバンチ/アルバム・イン・モンタージュ｣ (Dと一緒)
6. ｢PNDC/エル・パトレイロ｣ (30日/6:50, 2日/11:20)
7. ｢殺しが静かにやってくる｣ (30日/11:20, 3日/6:50)
8. ｢J&S・さすらいの逃亡者｣ (30日/1:20, 5日/1:20)
9. ｢ミスター・ノーボディ｣ (1日/11:20, 5日/6:50)
10. ｢スウィンギング・ロンドン｣｢ピンク・フロイド｣ (1日/1:30, 2日/5:00, 4日/3:30)
11. ｢エル・マリアッチ｣ (1日/3:10, 4日/5:10)
12. ｢シド・アンド・ナンシー｣ (1日/6:50, 3日/11:20)
13. ｢D.O.A.｣ (30日/4:50, 2日/6:40, 5日/11:20)
14. ｢ボーダー・レディオ｣(30日/3:10, 4日/1:50, 5日/5:10)

入場料は前売りが1回券1300円、3回券3000円、当日券は一般1500円、学生1300円、3回券3600円です。詳しくはキリンプラザ大阪(06-212-6578)へ。

1998年17日(金)NHK-BS2で午後8時から10時まで「伝説のロック大全集 ベストセレクション」が放映されましたがボブの映像は流れませんでした。番組はシリーズ化されるようですが次回(5月？)には、以前この番組で放映されたTangled Up In Blue(映画「レナルド・アンド・クララ」から)の映像や、ボブが出演したサタデー・ナイト・ライブの映像が見れるかもしれません。

ローリング・ストーンズのキース・リチャーズの インタビュー (rec.music.dylan/HWY61-Lへの投稿)がブラジルの新聞、1998/4/12付 Folha de Sao Pauloに掲載されました。キースは最近のボブとの演奏やその録音、｢僕はSatisfactionを書けるけれど、君にMr. Tambourine Manは書けないだろう｣とボブに言われたのかどうか、などなど機嫌良く話しています。

1998年4月4日、ボブはローリング・ストーンズのアルゼンチン、ブエノスアイレス・コンサートで Like A Rolling Stone を一緒に歌いましたが、新聞 El Periodicoの記事(rec.music.dylan/HWY61-Lへの投稿)によればそれはレコード化される模様です。ちなみにボブはまた歌の出だしに失敗し、曲を途中でスローダウンさせたということです。

ミシガン州イースト・ランシングで Dylan Dazeと題して、ボブ･フェスティバルが行われます。フェスティバルは1998年5月9日土曜日昼1時開始(無料)、サム・シェパード作1人芝居「True Dylan」のワールド・プレミア、GANGSTER FUN、FIGURE HEAD、ETC、地元アーティスト、詩人、ミュージシャンのパフォーマンスなどが予定されています。詳しくは主催者のウェブサイトへ。

オーストリアのお城で第19回ボブ・ディラン・フェスティバル・オーストリアが行われます。フェスティバルは1998年5月29日から6月1日の間行われ マイケル・クロスガード氏の講演(5/30)、Johnny's In The Basement と Die mit dem Italiener spielen のライブ演奏(5/31)、レア・シングル盤の紹介、ビデオの上映、コレクターズ・フリー・マーケットなどが予定されています。詳しくは主催者のウェブサイトへ。